2017年6月3〜5日
「百名山登り終えて、最初の登山」
戻る
もう一回、百名山に挑戦するほど、私の人生は残っていない。
今後は登りたい山に登りたい時にのんびり登ることにした。
その最初は、八ヶ岳を選んだ。初めて登ったのは22歳の時。
高校卒業して大学にスムーズに進学し進級していれば大学4年の年だが
私はその頃、白樺湖ユースホステルで働いていた。
当時、公営白樺湖ユースホステルは茅野市商工観光課の管轄だった。
八ヶ岳は茅野市商工観光課が開山祭を行っていたので、
それを口実に私も仕事を休んで参加させてもらった。
開山祭を登山口で行うところが多いが八ヶ岳の開山祭は山頂で行う。
安全を祈願する神事がメインであるから当然神主も山頂に登る。
今年の開山祭は6月4日(日)、私の誕生日の前日、天気も良さそう。
というわけで今年の私の登山の開始は八ヶ岳に決定。登ってまいりました。
かねてから最高峰赤岳の頂上小屋に泊まってみたかったので、
通常2日で歩くコースを3日かけてのんびり歩きました。
◆1日目 6月3日(土)坂戸〜越生〜八王子〜茅野〜美濃戸口〜赤岳鉱泉小屋(泊)
坂戸7:15発、11:58茅野着、この間各駅停車の旅です。
以前なら各駅停車の旅もクロスシートで疲れないのですが、
JR東日本は普通電車のロングシート化を進めているので、
4時間以上もの間、通勤電車に乗っていた感じです。
普通電車も転換クロスシートを維持しているJR西日本は偉い!
茅野からバスに乗って登山口の美濃戸口に13:00着。
赤岳鉱泉まで谷を歩きます。15:45赤岳鉱泉小屋着。
山小屋ですが、通年営業で風呂もあり夕食はステーキだそうで「山小屋」を超えています。
私は自炊しました。
相部屋ですが一人ひとり布団は独立していて、寝ている時に隣の人と接触することはありません。
◆2日目 6月4日(日)
4時に起床し、自炊室で朝食済ませて、5時に出発。
いよいよ、本格的に登山開始で、まず硫黄岳に登ります。約2時間で頂上に着きました。
ここから阿弥陀岳まで八ヶ岳の縦走開始です。
八ヶ岳だから8つの山と考えたくなりますが、通常八ヶ岳は北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれます。
私は南北通しで縦走したことがありますが通常は片方だけ縦走します。
南八ヶ岳の縦走は、稲子湯か奥渋温泉から入って
天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、(阿弥陀岳往復)、権現岳、編笠山、を縦走し
小淵沢に下山するのが「フルコース」ですが2泊3日を要します。
今回の私の縦走は美濃戸口から入って硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳を縦走し美濃戸口に下山
するという言わば「メイン料理だけ」の縦走です。
では写真の紹介です。
硫黄岳からの眺め、これから縦走する横岳・赤岳・阿弥陀岳です(左から)。
硫黄岳からの眺め、2000m級の霧ヶ峰高原や美ヶ原高原が眼下に見下ろす感じで見えています。
硫黄岳と横岳の間は霧が出ると迷いやすいので道標が沢山あります。
横岳(2829m)からの眺めです。
赤岳と阿弥陀岳の間から南アルプが見えています。
赤岳の頂にある頂上小屋。
標高2899mのてっぺんです。2食付きの宿泊ができます。
泊まっておきながら言うのも変ですが、ちゃんとした宿泊施設です。信じられません。
私は自炊しましたが、ストーブで温められた部屋で自炊できるのも信じられないくらいです。
6月4日正午に赤岳頂上で開山祭が行われます。集まった人たち。
赤岳の頂上は2つに分かれていて南側に赤岳神社のお社があり、北側に山小屋があります。
赤岳頂上小屋の中から東方向の眺めです。
午前中は快晴でしたが午後は赤岳頂上も雲空になりました。
2899mの山の頂に宿泊施設があるなんて信じられませんが多分こんなの日本だけです。
※韓国のソラク山の頂上にも小屋がありましたが頂上から20m位下でした。
※欧米では自然保護の観点からありえません。道標ですら無いのが普通ですから。
◆3日目 6月5日(月)
4時に起床し外を見ると快晴の様です。
山で日の出を見るのはとても厳かな気持ちになります。
5時に赤岳頂上を出発し 6:25阿弥陀岳着。その間誰にも会いませんでした。
昨日の賑やかさが嘘のようです。
6:43阿弥陀岳頂上を出発し美濃戸口まで伸びる長い尾根を下り9:40バス停着。
バスは1日2本。バスの時間まで2時間近くあるのでバス停前の小屋で風呂を借りました。
で3日めの写真の紹介。
赤岳頂上からの日の出の写真4枚。
富士山はやはり特別な山です。八ヶ岳からは遮るものが無く綺麗に見えます。
日の出の瞬間の私の影です。
小屋の窓から見た日の出直後の太陽の光です。
61歳の誕生日を赤岳頂上で迎えました。快晴です。(人生も快晴ならいいな)
赤岳を下り次の阿弥陀岳に向かいます。赤岳の稜線越しに見る富士です。
赤岳と権現岳のキレット越しに見る富士です。下界は甲府盆地です。
阿弥陀岳頂上です。私ひとりの貸切です。
こういう場合、バイオリンでも弾きたい気分になります。
楽器を登山に持参するのは困難ですが、いずれ挑戦したいと思います。
阿弥陀岳頂上からの諏訪平(諏訪盆地)の眺めです。諏訪湖が見えます。
遠くに乗鞍岳(左)と槍・穂高連峰(右)が見えます。
阿弥陀岳頂上からの中央アルプスの眺めです。
阿弥陀岳頂上からの南アルプスの眺めです。手前は八ヶ岳南端の編笠山です。
戻る