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　１９９７年頃だったと思いますが、勤務先で紀要を発行することになりました。

その職場に赴任してまだ数年だった私は読者の立場にしかならないと思っていましたが、

投稿者が少なかったせいだと思いますが、私に何か書かないかとお声が掛かりました。

大学を卒業して１０年程経っていましたが、当時の私は未練がましく大学時代の勉強を

続けていたので、何か書けるだろうと引き受けました。

それが、このミニ論文です。

























　まだ自分がアスペルガー（その後ASDと用語が変わりました）であることを認識して

おりませんでしたので、書き終えた原稿を意気揚々と編集者に提出しました。数学の式

や記号が活字にしにくいという理由で私の手書きのまま印刷されることになりました。

　１０人程の作品が載った１００ページ程の紀要が出来上がって職場で配布された後の

私のミニ論文に対する批評はひどいもので私は落ち込みました。その職場は数学を専門

にしない人が大多数を占めており、私は空気が読めない奴だと言われ、私のミニ論文は

単に紙面を無駄にした存在になりました。



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