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 飯田橋にある私の出身大学には、狭い大学の隣に博物館が誕生しました。パソコンが普及

を始めた頃でした。好奇心旺盛な若い中高生を対象にした展示物が多く、理系離れが指摘さ

れ始めた時に若い中高生に大学を宣伝する意図も見え隠れする感じでした。

もちろん計算機の歴史を伝える展示物は貴重な科学遺産も含まれており大学生にも見る価値

があります。もちろん入場無料。私も久々の大学訪問を兼ねて早々に訪ねました。

当時、予備校生に人気があってNHKの教育番組にも度々登場していた秋山仁先生の監修の展示

もありました。その中に「正方形の車輪」についての展示がありました。

床が特殊な形状になっていれば正方形の車輪がスムーズに転がるという実験展示です。

私は興味を持ちましたが、数学的な解説が一切ないので家に帰って考えようと思いました。

その私のミニ研究結果が次の通りです。






下は参考までにカテナリー(上)と、それによく似た放物線(下)のグラフ



この証明が出来上がった時、これを博物館に届けようかと思いました。
展示物に数学的説明の無いことへの不満を示そうと思ったのだと思います。
大学時代、数学専門書の初版にミスを見つけて出版社に指摘するような「挑戦」をして
なぜかバレて在籍していた大学の教授から注意されたこともありましたので
でしゃばった行為を思いとどまりよかったと思っています。
ただ、その展示物が今も数学的説明の無いまま展示されているのかは気になります。



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