2022年1月
ヤフオクで購入の真空管ラジオ<HAYAKAWA K-49>の修理


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未整備品の真空管ラジオをネットオークションで入手しました。
1953年(昭和28年)頃に早川電機(現シャープ)が発売した木製ケースST管5球スーパーラジオ。
発売時の定価は1万5千円前後。当時としては大卒初月給の2倍以上という高価なものでした。
オークションに出品されたいた時の写真が

出品に付けられた説明には「利用には整備が必要です、或いは部品取りとして」とありました。
中古品業者の出品のようでした。1000円スタートで2500円で落札しました。
届いて梱包を解いたときの写真が

チューニング目盛の後ろの赤い紙は誰かによってリニューアルされたもののようです。
裏蓋を開けて中を見てみます。一応パーツは揃っているようです。その時の写真が

恐る恐る電源入れると、真空管が点り雑音に混じって何か受信しているようです。
トランスや真空管やIFTなどの主要なパーツは生きているようです。
分解します。
シャーシを裏返した時の写真が

コンデンサーは全交換の必要がありそうです。配線もボロボロです。
オーバーホールしてシャーシの錆落としと塗装から始めようと思います。
真空管を外した時の写真が

全てのパーツを取り外して行きます。
ケースの前面パネルはサランネットがボロボロです。要交換です。

スピーカーは錆も少なく状態は良いようです。

チューニング目盛はガラスに描かれています。これはレアです。

ケースはしっかりしています。塗装しないで古さを大切にしようと思います。

真空管はこの時代のスタンダードの5本です。

はんだごてを使ってシャーシからパーツを外していきます。
取り外して使えそうなパーツと廃棄のパーツを仕分けします。
再利用するパーツが

アルミボディのブロックコンデンサも後で交換することにしました。
交換廃棄のパーツです。コンデンサとボリュームです。

シャーシは錆だらけです。錆を落とし塗装しようと思います。

錆を落とし塗装した後の写真が

バリコンとトランスのアップ写真

交換部品を通信販売で発注しました。
秋葉原の秋月電気通商を利用しました。
送料が500円掛かりますが往復の電車代の3分の1で済みます。
2日後届きました。パーツの種類ごとに丁寧に袋に入れてありました。
さて、組み立て開始します。
まずは、シャーシにネジで固定するものから取り付けます。

シャーシの内部にコンデンサや抵抗などをハンダで取り付けていきます。
配線完了した時の写真が

真空管をソケットに差し込んでシャーシは完成しました。

正面側から見た写真が

何度か配線の点検をし、電源入れてみました。OKのようです。
シャーシをケースに納めました。

正面から見たフルリペア(オーバーホール)終了後の正面からの写真が

文化放送やTBSやNHKなどの他に外国語の放送まで聞こえています。
修理費を含めて約3000円でした。
欲しい人はいるでしょうか?しばらくは自分の部屋に飾っておきます。
どうしても機械的な部分の劣化は如何ともし難くチューニング糸の動きがスムーズではありません。
それで、改造(カスタマイズ)することにしました。
チューニング目盛りの後ろの板を撤去し、ガラス越しに中が見えるようにしました。
真空管の明かりが見えて雰囲気が出ます。
新しいボリュームは軸が短くツマミが取り付けられません。今のところ無しです。
カスタマイズ後に台に設置した最終写真です。


(2022年1月12日)

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