2021年12月〜2022年3月
ヤフオクで購入の真空管ラジオの修理


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1950年代の真空管ラジオをヤフオクで購入し修理して生き返らせました。
行った作業は、
1.分解しケース内部やシャーシの清掃。パーツに付着した埃を除去。
2.ケースをボンドで補修し必要に応じてニス塗装。汚れた前面パネルや劣化の激しい裏蓋の補強。
3.シャーシのさびを落とし、必要に応じて塗装。
4.ボリュームの交換、劣化著しい電解コンデンサや電源スイッチを交換。
5.朽ちてボロボロになったシャーシ内配線や電源コードを交換。
など。


ナショナル 1956年 BL-280 AM (MW)

まずは中のSPやシャーシを取り出し、ケースを補修・塗装。サランネットは朽ちていたので撤去交換です。


シャーシ上を綺麗にしました。錆は少ないので塗装はしません。


撤去したペーパーコンデンサーです。劣化していますが現役でした。廃棄です。


フィルムコンデンサーに交換しました。ブロックコンデンサーは廃止し、新しい電解コンデンサーに交換。VRも交換。


中も綺麗になりました。普段はこの中が見えないのが残念です。


最後にケースに保護用として油性透明ニスを塗りました。65年前に戻って新品のようです。


ナショナル 1953年 QA-700 AM (MW & SW)













タイヘイ 1955年頃 6R-18B AM (MW & SW)











早川(シャープ) 1950年代 K-49 AM (MW)













ナショナル 1961年 RE-830 AM (MW & SW) &FM











メーカー不明 1950年代 AM (MW) (解体されたものを購入し組立)



メーカー不明 1960年代 AM (MW & SW) (整備済みを購入し再整備)



ナショナル 1955年 BL-245 AM (MW)

<整備前> ナショナルがST管でラジオを作った最後の年のもの。デザインも当時としてはオシャレで個性的。


<整備前> ケースは幅が53cmもあり大型。シャーシと大径スピーカーを並べて配置し奥行を小さくした設計。


<整備前> 真空管は使えそう。同調コイルの劣化が著しく要交換。シャーシー内の局発コイルも合わせて交換。


<整備前> ペーパーコンデンサは経年劣化しているはずで全て交換予定。


<整備前> ボリュームとロータリースイッチは既に正常ではなく要交換。


音量ボリュームを交換。トーン調整のロータリースイッチは廃止しボリュームに変更。


シャーシやスピーカーなどの錆を取り除き塗装。


ペーパーコンデンサは新品のフィルムコンデンサに電解コンデンサもブロックコンデンサを廃止し新品に交換。


今回撤去した部品。


ケースは木工ボンドで補強しニスを塗装。


配線を入念に点検し、シャーシをケース内に挿入。


裏蓋を取り付けて完成。


正面。チューニング板を撤去し中が見えるように変更した。
ハム雑音も全く気にならないほど小さく、音質最高です。



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