2023年9月
沖縄から空輸で届いた昭和31年製ラジオのリサイクル


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ヤフーオークションでAM真空管ラジオを送料込み2000円で購入した。
正しくは送料は出品者負担で、おそらく送料の実費は3000円を超えており、商売としては成立していない。
出品者に何か特別な思いがあって、採算を度外視して、欲しい人に引き取ってもらいたいと言う事だと思う。
金額が思いのほか伸びなかったのは、ラジオとして性能に不安があるためだと思われるが、私は修理に自信が有った。
オークションに出品されていた時の写真






今までは、製品のオリジナルを出来るだけ生かすように修復してきたが、
今回は、フロントパネルに致命的なダメージがあり修復不可能であり、筐体の化粧板にも劣化が著しく、
中途半端な修復では魅力の無いものになりそうだと判断。思い切って「リサイクル」レベルの再生を決行した。
プラスチック製のフロントパネルは全て撤去。


真空管の美しい点灯状態及びバリコンやトランスが乗っかりスイッチ類のついたシャーシが丸見えにする。
朽ちていたであろうケーブル類の交換とペーパーコンデンサのセラミックコンデンサへの交換は済んでいたが、
経年劣化は必至の電解コンデンサ(ブロックコンデンサ)がそのままだったので全交換。


低周波増幅部のグリッド入力部のシールド配線が成されていないので改善し外部入力との切替回路も改良。
筐体はブラックに塗装し、見える内部の壁もダークブラウンに塗装。シャーシも錆を落としシルバーに塗装。
17cmのスピーカから迫力もあって音質良し。雑音も気にならず、夜は中国や韓国からの放送も聞こえ感度も良好。












なお、回路は同年代のナショナル製BL-280とほぼ同じ。



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