53歳で始めたバイオリン   戻る


若い頃はギターを弾いていた。いわゆるフォークギター。楽器は好きな方だ。

30歳の頃、霧ヶ峰高原(でフルートを吹く少女)の観光ポスターを駅で見て

フルートを始めた。「アルルの女」の主題部分くらいが吹けるようになった頃やめた。

それから20年間は楽器とご無沙汰していた。

53歳の時にたまたまバイオリンを手に触れる機会があり興味を持った。

バイオリンの木の温もりがよかった。形も美しいと思った。で欲しくなった。

休みの日にさっそく御茶の水駅の近くの楽器店に行ってみた。

下倉楽器が入り易そうだった。勇気を出して突入。(その時はクロサワは敷居が高く感じた)

初心者であることと予算を告げて若い店員さんに見繕ってもらう。

一応ドイツ製だが、ショップブランドの「シモーラ」、ぶっちゃけ弓やケースも含めて17万円ほど。



人によっては「そんな安物は楽器ではなく楽器の形をした置物(飾り)だ。」と言うだろう。

でも30万円のと3000万円の楽器の違いを芸能人が見極めるTV番組で1流芸能人でも間違うわけで。


さて、教えてくれる人はいないので独学することになる。

月謝を払ってバイオリン教室に通ってみるほどの熱意はなく、教習本さえ買わなかった。

その日から私は毎日2〜3時間、音階練習を始めた。楽器の構え方や運指方法はネットで独学。

はたして、今も練習は続いており9年が経過。私は62歳になった。

退職後は時間がたっぷりあり、練習時間は毎日2〜3時間、気分が乗れば4時間になる。

おそらく他人には聴くに耐えないものだろうが私は気分よく弾いている。

私の練習曲(レパートリー):取り組んだ順番に列挙すると
■バッハ「G線上のアリア」
■ビバルディ「四季」の「冬」の主題
■ヘンデル「ラルゴ」
■ヘンデル「水上の音楽」主題
■バッハ「主よ人の望みの喜びよ」
■ヴェートーベン「第9シンフォニー」主題
■ラフマニノフ「ヴォカリーズ」
■ヴェートーベン「ロマンス」主題
■バッハ&グノー「アヴェ・マリア」
■シューヴェルト「アヴェ・マリア」
■カッチーニ「アヴェ・マリア」
■パッフェルベル「カノン」(楽譜の写真↓)

■メスネ「タイスの瞑想曲」
■サンサーンス「Introduction and Rondo Capriccioso」途中まで
■コレッリ(鈴木編曲版)「La Folia」途中まで
その他、余興で演奏するために練習したポピュラー曲が数曲

2017年、定年退職記念というか自分へのご褒美に少し良いのが欲しくなり、

千駄ヶ谷駅の近くのバイオリンの専門店MAGICOで"Santo Spirito"を購入。



見た目には価格の差が解らないけど、音色と音量(響き)には確かに差がある。

気のせいか構えた時の体へのフィット感も良い感じがする。

歳のせいで体の覚えが年々悪くなる一方だ。若い人なら数日の練習で弾けるようになる曲も1月掛かる。

でも今更上達を急ぐ必要も無い訳で、他人に聴かせる目的も無い。なのでのんびり練習する。

ただ、狭い部屋で近所迷惑を心配しながら弱音器を付けて練習するのは少々うんざりする。

で、楽器を持って公園に行く。人の少ない場所で木々に囲まれて練習する。

代々木公園や光ヶ丘公園がお気に入り。荒川土手や隅田川テラスも練習場所に良い。




2017年06月27日 北海道オホーツク海北浜海岸にて
バッハ作曲 "G線上のアリア"
公開中





57歳で始めたチェロ


戻る


おススメHP 「趣味のバイオリン」